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服を捨てる

今日は一歩も外に出ず、おうちで家事。洗濯して掃除して、服の整理。服が多すぎる。人にあげても差し支えのないものは、母の実家に送ることにする。母の実家には従妹(小五だか小六)と叔母と祖母がいるので、誰か着るだろう。あげられないようなものは、捨てることにする。
最近は、「買ったものの似合わなくてあんまり着なかった……」という服が少なくなったなあ。自分がどんな服がほしくて、どんな色が似合うのか、というのがちゃんとわかるようになったと思う。今まではわからんかったのか!!という感じだけど、わからない時期もあった。
大学を卒業してフリーターをやっていた頃に着ていた服とか、今思うと「なんでこんなものを……」という感じだ。学生のときはほら、パンクス気取りでしたのでね、そういう服ばっかりだったし、さすがにその当時の服はもう残ってないけど、パンクス気取りも卒業して、いっとき妙にシックな服装をしようとしていたことがあったみたいで、その頃に買った服とかが今になってことごとく微妙。
あんまり服の流行とかってわからんのだけど、ここ二、三年くらいの流行のお洋服は、いちいち好きです。それより前は、どんな服が流行っていたのか忘れたけど、流行と自分の好みが合わなくてイライラしていた。パンクス気取りだった学生時代も、今ほどロリータパンクとかゴスロリとか流行っていなかったので、なかなか欲しい服が安くは手に入らなかった。
それがどうしたことでしょう、今はフリルとかレースとかピンタックとかパフスリーブとか、甘めなテイストの服ばっかりですよね。こんなの七、八年前にはなかったんだよ。その頃からそういうのが好きだったのにさー。
もしかしたらわたしには時代を先取りする能力があるのかもしれない、だって学生時代、大学院に進学してプロレタリア文学を研究しようかと考えていたこともあったのだけれど(それは、プロレタリア文学が好きだったから、というのと、当時の恩師が「今プロレタリア文学は研究者が少ないからねらい目ですよ」と言っていたから、という理由による)、いまどきプロレタリア文学なんて誰も読まねえしリバイバルして読まれるわけもねえよ、と思って、しなかったんですけど、いまや蟹工船がベストセラーじゃないですか。あのとき進学してプロレタリア文学の研究者を志し、キャッチーでイケてる修士論文の一つも書いて新書でも出してりゃ今頃売れっ子評論家だったかもしれないのに……て、先取りできてねえじゃんむしろはずしてるじゃん。

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