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読んだ本

母と娘の40年戦争 (集英社文庫)

母と娘の40年戦争 (集英社文庫)

昔、中学生のころ、同級生の女の子が、自分のお母さんについてこんなふうに言っていた。「うちのお母さんは大学を出たけど、結婚するときにお父さんに『あなたには仕事を続けるよりも、家でお菓子を作って帰ってきた子供たちを迎えるような母親になってほしい』と言われたので仕事をやめたんだって」
それを聞いてわたしは「うわー、そんな母親が待っているような家には、絶対に帰りたくない!!!」と思いました。幸いわたしの母親は手作りのおやつで子供を迎えるような人ではなかったので(そして家に帰っても仕事やその他の用事でいないことも多かったので)、安心して毎日家に帰ることができたのですが、今でもあのときの気持ちというのは忘れられません。そしてこういう気持ちを理解してくれる人はあんまりいません。何人かに話してみても「えーでも子供のころ家に帰っておばあちゃんが肉まん作ってくれたのとか嬉しかったけど」とか言われる、そういう話をしてるんじゃない!
そういうわたしなので、この本に書かれたような母と子の関係はもはや恐怖です。幸いうちの両親は娘にはあんまり興味ないみたいでほったらかしですが、それだけでも人生幸せだと思います。

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