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渋さ知らズ

昨日は、渋さ知らズのライブを観に行ってきました、渋谷O-Eastです。行ってみてわかりましたがEastにきたのは初めてでした。冬なので、上着をしまいたいので、コインロッカーの空き状況が気になりましたが、開演してもロッカーはまだ余っていたので、今後の参考にしたいと思います。
渋さのワンマンはあまり観たことがなくて、何年か前、秋葉原CLUB GOODMANで観たけど、当時は特別渋さが好きだったわけでもないので、よくわからなかったんですけど、昨日行ってみると、まず客層が若いのにびっくりしました。わたしあんまり自分よりも若い子がいっぱいいるライブって普段あんまり行かないので、ソウルフラワーとかあんなに若い人いないし。昨日は若者がいっぱいでしたよ。まあ毎年のようにフジロックとか出てるしそんなもんか。ソウルフラワーもフジとかエゾとか出てるし、こないだの年末にはカウントダウンジャパンにも出てたけど、さっぱり若いお客は増えないですよね。
ライブはとっても楽しかったです、なんか短く感じましたが、二時間半くらいはやったと思います。ずっと踊ってました。気になったのは客の中に何人か、携帯電話のカメラでステージを撮ってる人がいたことです。そういえば去年、渋さとソウルフラワーの対バンを観に行ったときも、そういう人がいました。いまや、誰もがカメラつき携帯電話を持っているのがあたりまえなので、昔みたいに、ライブハウスの入り口でカメラを預かる、なんてできないと思うけど、だからって演奏中にあからさまにステージを撮るような奴が本当にいるんだ、と思って驚きました。若い人のくるライブって、今はそういう感じなんでしょうか、目障りだし興ざめしてしまうので、やめてほしいなあ。
ところでライブに行く直前まで、この本を読んでいました。

渋さ知らズ

渋さ知らズ

そろそろ、満を持して、この本を読むべきではないか?と思ったのです、基本的に音楽について書かれた本にはあまり興味がないのですけど(だってよくわからないし)、にもかかわらずこの本を読もうと思ったのは、著者がわたしの大学時代の恩師だからです。
陣野先生にお世話になっていたのは、たしか大学三年と四年の二年間で、先生はそのとき既に「じゃがたら」という本を上梓されていた、わたしは「暗黒大陸じゃがたら」とかそういうバンドがいたことは知識として知っていたけど、音楽は聞いたことがなかったし、80年代のパンク音楽に興味があるわけでもなかった、でもじゃがたらとか知ってる学生はあんまりいないから、先生はわたしのことを相当音楽に詳しいと思ったみたいで(あと当時のわたしはパンク音楽が好きそうな感じの服をいつも着ていた、思い出すとしにたい)、渋さの本を作るときも、「今度渋さの本を出すことになったけど、色々大変、やらなきゃよかった」とかそういう話をしてくれて、大変だったみたいですけど、わたしは渋さのことも知らなかったです。名前しか知らなかった。昔、現代文学なんかを読む人たちの集まるメーリングリストとかに参加していて、そこで、何人かが渋さの話をしていて、あと笙野頼子も渋さのことを書いていて(笙野頼子が渋さのライブを観に行ったときの文章は「渋さ知らズ」の中にも引用されている)、だからなんとなくインテリの人が好きな音楽、というイメージがあったと思う。
わたしが渋さを聴くようになったのは本当に最近のことですけど、ライブは三年くらい前から観る機会があった、ソウルフラワーが出るイベントに出ていたりするものですから、それで。ライブをみると、面白いなあと思うけど、音楽としては、よくわからない、ホーンとか入ってる音楽がもともとは好きじゃなかったし。わたしの音楽のルーツはブランキージェットシティなので、バンドといったらスリーピースが絶対だと思っていたので、ビッグバンドの意味がわからないし、だからソウルフラワーなんか初めて聴かされてから好きになるまで四年もかかりました。
この本が出版されたのが2005年、わたしが知ってる渋さはそれ以降の渋さです。この本の最後のほうでは、渋さがフジロックに出演するようになって、若いお客さんが増えて、ライブに踊りに来る人が増えた、渋さはダンスミュージックになってしまった、昔はそうじゃなかった、というようなことが書かれているのですが、渋さ内ではそういう傾向について「ちょっとそれは違う」って思う人と、「それでいいじゃん」ていう人と、いるみたいですけど、わたし自身は最初から、渋さは踊れるバンドだと思っていたので、驚きました。渋さだけじゃなくて、昔はライブハウスでも椅子があって座って音楽を聴けたけど、今はそうじゃないよね、っていう話なんかもあり、そういう世代というか時代的な話に、へえーと思いました。というのもわたし自身は基本的にライブハウスというものはオールスタンディングで、踊りに行く場所だ、と思っていたからです。
わたしがはじめてライブというものに行ったのは、高校一年生のときで、ブランキージェットシティをサッポロファクトリーホールで観ました。それ以前にコンサート的な催しに行ったことはなかったのです。当時は札幌に住んでいて、ファクトリーホールは、ライブハウスにいくのは初めてだったけど、狭いなあ、と思ったのを覚えています。今思うとそんなに狭くない、東京でいうとO-Westくらいのキャパはあったのではないかと思いますが、当時はブランキーもあんな小さいところでやっていたんですね、と感慨深い。最初のライブがそういうのだったからか、それ以来ずっと、ライブというのはそういうもんだ、と思っているフシがあります。オールスタンディングなのに踊れない感じのライブだとつらいし、踊りたいと思っているのに椅子があるのもつらい。音楽を聴きに来てるんじゃなくて、踊りに来てるのか?と言われると、そういうわけじゃないと思うんですけども。
そんなに踊りたいならクラブへいけばいい、ということなのかもしれませんが、クラブにはほとんど行ったことがないです、いったいクラブとはどういう催しが行われているのか、よくわからないので怖いし、クラブにいくにはオシャレじゃないといけないような感じがするので怖いです、ライブハウスはオシャレじゃなくても行けるので安心です。
あとこういうことを言うのは悔しいのであんまり言いたくないけど、80年代とかって今よりもっと、面白かったのかな、と思ったりします。今がつまらないとは絶対思わないけど。それから今こそ満を持してじゃがたらを聴くべきときだと思っているので、近々じゃがたらのCDを買います。

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