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音楽ってほんとうにすばらしいですね!

こないだ、ふちがみとふなとのライブを観に行きましたら、対バンがジョン(犬)でした、いつか観たいと思っていたジョン(犬)は、普通に怖かった、怖い、でもかわいい、コワカワイイ、会場のUFO CLUBのレトロでラブリーな雰囲気とマッチして、素敵でした。ふちがみとふなとも大変すばらしかった、初めて観るお客さんも多かったようだけど、みんなの心をガッチリ掴んでいました。
ところでアイディー:カノセさんの三月十三日のエントリが面白かったです、わたしは音楽のことはよくわからないのですが、どうも自分の聴いている音楽があまり巷で有名でないようだ、ということは自覚しています。またわたしはNHKの「おはよう日本」以外のテレビ番組を全く観ないため、テレビ番組に多く出演しているミュージシャンが誰なのか、ということもわからず、ひいては道端でエグザイルの人とすれ違ってもわからず、有線でエグザイルの曲がかかっていてもわからず、それどころか仮にテレビを観ていてエグザイルが出てきても誰かが「これがエグザイルですよ」と教えてくれない限りはわからないです、エグザイルについてわたしが知っている全てのことは「最近人数が増えたらしい」ということだけです、人数が多いのはよいことだと思います、渋さ知らズも人数が多いです。
自分の聴きたい音楽を探すという作業は、案外難しく、面倒なものだと思います。たとえばわたしは、タワレコのインディーズ盤試聴コーナーに行って店員さんの書いたポップを頼りにいろいろ試聴してみます。タワレコに売ってるくらいのインディーズバンドなら名前を知ってるバンドも多く、ふーんこういうのなんだ、と思って気に入ったのがあれば買うし、なければ買わないです。なかなか試聴してその場で買う!となることはないです。
去年の年末頃も、タワレコ新宿店で散々インディーズのCDを試聴して、どれもこれもピンとこないので、もうわたしの心に響く音楽はないんだ……!と絶望しかけましたが、これは単純にタワレコ新宿店のJ-POPフロアのインディーズコーナーにはそうしたものがなかった、というだけであり、別の場所で聴きたいCDをたくさん見つけたので今年に入ってから既に二十枚くらいのCDを買っていて、お金がありません。
これは単純にわたしの音楽の好みが変わったせいだと思います、わたしの好きな音楽がポップスとかロックからジャズとか民族音楽に変わったので、タワレコ新宿店に行ったら、J-POPのフロアじゃなくてJazzのフロアに行かなければ、一生わたしの聴きたい音楽には出会えません。しかしジャズのこととかようわからないので、手探りでとりあえず自分の好きなバンドの人が関わっているほかのバンドを芋づる式に聴いていく、という方法をとっており、結果として最近買うCDは大熊亘含有率がものすごく高い。しかしだからといって大熊亘がメジャーシーンを脅かすかは、わからない。
音楽に出会うために能動的になることは意外と面倒なので、多くの人がランキングに流される気持ちはよくわかるし、できればわたしも誰かにわたしの好きな感じの音楽をどんどん紹介してもらいたいです、わたしの好きな音楽はソウルフラワーユニオンと渋さ知らズ赤犬ふちがみとふなとシカラムータ倉橋ヨエコANATAKIKOU篠田昌已などです、そんなお前にはこれがオススメ!という情報を誰かが配信してくれればいいのに、と思います。iTunesのジーニアス機能とかもっと使えるかと思っていたのに全然オススメしてくれません。最近では自分と音楽の好みがかぶる人(のブログなど)を見つけ出し、その人のオススメするほかの音楽を聴いて見聞を広める、などしています。
あとカノセさんの指摘で、インディーズ音楽が案外ネット経由でブレイクしない、インディーズバンドのサイトは試聴すらできないところが多い、とありましたけど、これは本当にその通りで、案外インディーズバンドとインターネットの親和性は低いと思います。試聴できないなんてざらです。インディーズバンドの人たちはいまだに掲示板上で「今度ライブやります!」という宣伝書き込みを続けています。MySpaceが普及するまではネット上でインディーズバンドの曲を試聴することなんてあんまりできなかった、これは単純にバンドマンのパソコンの技術的な問題なのかもしれません、大体バンドマンはインターネットをしません、だからインターネットをどう使えばうまく機能するか、ということをあまり意識しないのかな、という気もします。
バンドマンというのは一般の人よりも一層アナログ思考なのかな、という感じがします。インディーズバンドの活動の主体というのはライブ活動だから、音楽を聴きたいならライブに来てください、という意識がバンドマン側には根強くある。でもリスナーは案外ライブには行きません。わたしは一ヶ月に二回か三回くらいライブハウスに行くけど、これを人に話すと「なんでそんなに」みたいに言われます。月に一回だとしても「随分頻繁だ」と感じられるようです。それが多くの人の感覚なのでしょうが、バンドマン側は音楽なんてライブに来て聴くのが当たり前だと思っている。だからライブハウスで無料のCD-Rを配ることはしても、ネットで試聴できる環境を整えない。
バンドマンがインターネットをしないのはなぜか。忙しいからです。バンドマンは多忙です。バイトをしてお金を稼ぎ、バイトをしている以外の時間はバンド活動をしています。わたしが昔付き合っていたバンドマンは、週に五日バイトをして、バイトのない二日はスタジオで練習をして、月に二回か三回か多いときには四回、ライブをしていました。週に二回くらいはよそのバンドのライブを観に行くし(よそのバンドと仲良くなることは大事なので、営業活動としてライブを見に行く必要がある)、Tシャツとかのグッズも作らなきゃいけないし、イベントをやるなら企画もしなきゃいけないし、CD作るならレコーディングのほかにジャケットのデザインとかもしなければならない、CDもプレスじゃなくてCD-Rだと、CD-Rを家で焼きまくらないといけない、そして印刷されてきたジャケットを一枚一枚CDケースに入れなければならない、ときどきはツアーに出かけなければならない、ツアーのときはバイトを休まなければならない、そうするとお金が減るから、どこかで休んだ分の穴埋めで働かなければならない、インターネットをしている暇は、なかなかないのでしょう。労働時間を減らしたければ稼げる女を捕まえて寄生するしかありません。インターネットをしないのでネットの効率的な使いかたがわからないし、サイトを持っていても情報を更新する暇すらなかなかない。ミクシィはみんな結構使っています。お客さんと交流するためです。
零細インディーズバンドというのはそんな感じですが、零細じゃないインディーズバンドでも、インターネットの活用ということを考えているバンドは少ない感じがします。PVやライブの動画を自分たちで用意して、YouTubeとかにアップし、サイトからリンクさせる、とか、そのくらいのことすればいいのに……。まあインディーズ音楽の人はマーケティング効率とか考えるのが苦手だと思うので(そんなことが考えられたらバンドなんかやらねえよ)、この先もずっとこんな感じなんだと思います。
あとボーカロイドのことはよくわかりません、ボーカロイドという言葉自体初めて知りました。あとインディーズのことばかり書きましたが、もはやわたしにはメジャーとインディーズの区別がつかず、自分が聴く音楽の中でレコード会社から発売されているCDがどれなのか、全然わかりません、わかっているところだと、渋さ知らズはエイベックスに所属しているのでメジャーです。a-nationにも出ればいいのに、と思います。あと「歌ってみた」系で人気のある人の歌をほんのちょっとだけ聴いてみましたが、たとえばそういう人の歌が「これ今週のオリコン一位なんですよ」と言われて紹介されたとしてもわたしは全然気づかず「へーそうなんだ」と思うと思います、要するにわからないものはなんであってもわからないし、仮にミク曲がメジャーを侵蝕しているなら、面白いからどんどん進めばいいし、そうしたことがメインストリームで起こったとしても、あまりわたしには影響のないことかもしれない、と思います。要するにみんな好きな音楽を聴けばいいじゃない、と思います。

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