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悲しい女の会

昨日は、会社の送別会でした、仕事を遂行する気力が全くなく、一刻も早く会社を離れたかったわたしと同僚のメガネは、仕事を放棄して会社を出、しかし会の開始まで時間があるので、近くの本屋で時間を潰すことにしました。メガネが「漫画のコーナーをみたい」というので漫画売り場にいきました。メガネはハチクロとか魚喃キリコとか岡崎京子とかそういうのが好きだというので、浅野いにおをオススメしておきました。わたしは漫画はそんなにいっぱいは読まないし、作家単位でまとまって読んでいるのは大島弓子とか高野文子くらいなんですけど、あとはばらばらと脈絡なく色々読むので、どんなのが好きー?と言われてもうまく答えられません。本屋の棚を見ながら、これは面白かった、とか言っていたけど、わたしが「よつばと!」を指して、これはオススメ、と言ったらメガネが、「わたし『あずまんが大王』なら読んだことある!」と言い出し、二人でひとしきり『あずまんが大王』のすばらしさについて語り合い、しかし我に返ってみると、『あずまんが大王』を絶賛する二十代後半のOL二名というのは、どうなのか、これは外部に漏らしてはならない、とわたしたちは人に言えない二人だけの秘密をまたひとつ増やしたのでした。お互い告白してないだけで二人ともただのオタクなのではないか……。
あずまんが大王』のすばらしさを無事に再確認した我々は颯爽と会場入りし、通常会社のオフィシャル飲みでは席をくじ引きで決めるのだけれど(部長などが来た場合、フリーにすると誰も部長の隣に座りたがらないため)、昨日は自由に座ってよかったので、わたしはメガネや仲の良い後輩の女の子と同じテーブルに座り、結果としてシャレオツなイタリア料理店であるにもかかわらずそのテーブルだけがいつもの和民の雰囲気となり、我々はいつもどおり、悲しい女の会を開催しました。
メガネが「草食系男子の攻略方法が特集されている雑誌を買った!」と言うので、どういう攻略方法が掲載されているのか問うたら「こわくないよ、だいじょうぶだよー、おいでおいで、とかいって時間をかけて心を開かせる」ということだったので、やっぱりめんどくせえな、と思いました。それから草食系男子に有効な勝負下着について検討し(「やはり白のコットンレースとかであろう……」「黒とか赤とか紫とかはダメだよ!そんなの見たら奴らは泣いちゃうよ!」でもアラサー女子が白のコットンレースの下着というのはだいじょうぶなのか)、またそうした受身の男性というのは自分が受身の割には女の子が少しでも積極的だとドン引きするのではないか?という可能性についても検討し、うっかりテーブルにやってきた男性上司をつかまえて「○○さんは恋愛において自分から動くほうですか!それとも待つほうですか!」と問い詰め、上司は「待ってても何も起こらないんだから自分が動くしかないでしょ」と言うので、死ぬほど正論だ!と感動し、有意義な会となりました。それにしても時間をかけて心を開かせるまでの間にこちらが飽きてくる、という事態にはどう対処すればいいのか、モチベーションの維持が問われる戦法であります。メガネには今度「臨死!江古田ちゃん」を貸します。

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