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弱い

会社の同じ部署に三十人くらいのおじさんやおじいさんがおるのですが、個別に顔を覚えるのが難しく、異動後三ヶ月が経過しようという今でも、見分けのつかないおじさんやおじいさんが何人かいます。どうもわたしは他人の姿をおおまかにしか把握することができないようで、「体格」と「髪型」くらいしかわからないみたいです、以前、誰かに、「よその猫で自分ちの猫と同じ柄の猫がいたら、見分けられる?」と聞かれて、そんなもん当たり前だしおかしなことを言う人だなあ、と思ったのですが、猫は見分けられても自分と同じ種である人間は見分けられません。
そのため会社のおじさんやおじいさんなどは、「背が高い」「背が低い」「太ってる」「薄毛」「白髪」などの順列組み合わせで把握しており、同じような体格で同じようなハゲかたのおじさんが隣同士の席に座っていたりすると本当にどちらがどちらなのかわからず、本当に困っています。おまけに今月の辞令で更におじいさんが三人増え、歓迎会の幹事をしたのですが、誰が異動してきたおじいさんなのかわからないので、飲み会の途中に挨拶をしてもらうのにどの人に振ればいいのかマジでわからないしどうしよう……ととても悩むなどしました。
しかし会社のおじさんやおじいさんは所詮他人なので、顔を覚えられなくて名前を間違えて呼んでしまったとしてもさほど弊害はないのですが、いま本当に困っているのは、「街中で自分の彼氏と他人の区別がつかない」という事態についてです、先日も渋谷のハチ公前で待ち合わせしたらどれがうちの彼氏なのか全くわからないので泣きそうになりました……。
一応彼氏の顔は単体で何度も見ているので記憶しているし、目の前にいなくても思い出すことはできるようになりましたが、どうして街中で見分けることはできないのか、真剣に考えてみたところ、「彼氏がいつも帽子をかぶっているから」ではないか、と思い当たりました、せっかく顔を覚えたのに帽子をかぶっていては顔がよく見えないので見分けられないのも道理ですよね!というわけで早速、帽子のせいで顔がわからなくなっているので、帽子をかぶらないか、いつも同じ帽子をかぶるようにすればわたしにも見分けられると思います!と提案したところ、普通に無視されました。おかげで先日も、服屋の店内で似たような帽子をかぶった人の近くに寄ったら赤の他人だった、ということがあり、引き続き難儀しています。要するにわたしの脳は恋人のことすら「なんか帽子かぶったおっさん」という以上の理解ができないみたいです。帽子をかぶってるかかぶってないか、ハゲてるかハゲてないか、くらいでしか異性を識別できないので、ほかの女の子がイケメンをみつけて喜んでいるのを見るにつけ、すごいなあ、と思います。

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