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最近、田舎のジャスコは殆ど東京である、という話がありましたが、面白かったです、ところで、わたしは高校生の頃札幌市に住んでいたのですが、あるとき友達が北海道から東京に遊びにきました、わたしと会う前日に横浜に行ったそうで、「全然面白くなかった」と言っていました、そりゃあ札幌で生まれ育った人が横浜に行ってもさして面白くないと思います。あまりにもつまらなそうで、その時は日本橋のなんか有名なレストランでお昼を食べていたのですが、このままだと東京(あるいは関東)の印象が大変悪くなるのでは、と危惧したわたしは、友達を下北沢へ連れて行ったのですが、もともとその友達は高校時代からTEAM−NACKSのおっかけをやっていたサブカル演劇女なので、大変喜ばれました。ここでわたしが言いたいのは、下北沢がいかに素晴らしい街か、ということではなく、東京の文化がいかに細分化されているか、という話なんですけど、わたしにとって東京が特別な都市である理由を求めるとすれば、あまりにも人が多く集まりすぎるために、マイノリティにもとりあえず居場所を見つけることが出来る、ということだと思います。
ところで札幌の人は全然北海道から出ません。わたしの通っていた高校は中堅の進学校だったけど、一学年に四百人いて道外(北海道の外のことを「道外」と表現します)の学校に進学する生徒はたぶん十人もいなかったのではないでしょうか。札幌市は本当に住みやすいし一通りなんでもあるので、別に不足はないのだろうなあ、と思います。それからわたしの地元は埼玉なのですが、埼玉の人も埼玉からは出ません。以前、「埼玉や千葉の民度が低いのは、住みたくもない場所にイヤイヤ住んでいて自分の住んでいる場所を愛する精神が欠けているためである」というものすごい暴論を目にしましたが、わたしの知る限り埼玉の人は埼玉が好きなので埼玉から出ないし、千葉の人は千葉が好きなので千葉から出ません。うちの弟など埼玉が好きすぎるあまり、都内の会社に三年通ったらノイローゼになりました、埼玉県内で仕事を探したい、と言って辞表を出そうとしたら、都内だけど二十三区外の営業所に異動になり、それからは比較的楽しそうに通っています。実家は熊や狸が出る程度には田舎なのですが、電車に一時間乗れば都心に出られるし、首都圏にいながら田舎暮らしが実現する!と思えばかなりおいしいロケーションです。わたしも自分の地元でさえなければあんなところで暮らしたいと思います。
それで思うんですけど東京は文化的な意味では本当に豊潤なんだけどたぶん殆どの人は東京でなければ触れられない文化みたいなものには全然興味なくて、ただ仕事があるから人がたくさん集まりがちなだけで、地元に職があればずっと地元にいたいし、みたいな人が大半なのかもなあ。そう考えると、ジャスコがあれば事足りるし東京いらない、と思うのは自然なことかもしれない。わたし今は田舎のジャスコは殆ど東京であると言った方が「人々が三重のジャスコよりも洗練されていない」と名指しした川崎は溝の口の近くに住んでいるけど、溝の口の駅前を見てると「あーここは東京じゃないんだなー」ってすごく思う。自分も含めて、東京からなんらかの恩恵を受けると東京がなにか大変ありがたいもののように思ってしまうのだけど、別にすべての人が東京をありがたがっているわけではないし中にはジャスコとトレードしたっていいくらいにしか思っていない人もいる、ということはよく認識しておかなければいけないなー、と思いました。

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