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結婚という法的な手続をとるに際し、婚姻届には夫と妻のどちらの姓にするのかを選択する欄があり、夫の姓のほうにチェックを入れたので戸籍上の名前が変わったのですが、実際自分の名前が変わってみると、「自分の名前が変わるなんてすごくヘンだ」という気分になりました、これは「好きな人と同じ苗字になって嬉しい☆ウフフ☆」みたいな物語をあらかじめ内包していないと、ちょっと難しいなあと思います。
そもそも結婚という手続をとったのはなんでかというと、子どもが欲しいし、子どもを産むことを考えると法的に結婚していないのは不便だろう、と考えたためであって、別にそれ以外のことは何もありません(二人の関係をできるだけ長く維持するために結婚という手続が有効である、とはわたしは考えていないので)。しかし動機が合理的であってもその手続に付随していろんなことが起こる、名前が変わるとかもその一つですが、とにかく色々と面倒だなあ、と思いました。これはちょっと結婚にロマンティックな物語づけでもしておかないと、そりゃあクリアできないだろうよ、という気もします。
それで名前が変わる問題ですが、今のところ会社に「結婚して名前が変わりました」という届出をし、健康保険証上の名前を変更する手続以外はなにもやっていません。会社では旧姓をそのまま使うように総務へ依頼しました。上司を通して「ちゃんとした理由がないと旧姓は使えないらしいよ」みたいな話があったけど最終的には旧姓でもよくなりました。
大体不思議なのは婚姻届を出したところで「名前が変わったよ」というのは自己申告しなければ基本的には他の人には全然わからないわけだし旧姓をそのまま使うことでなにか支障があるのでしょうか、そのへんよくわかりません。あと対人関係上も急に苗字が変わるとか普通に不便だと思います、結婚した友達の新しい苗字なんかいちいち覚えていないし、苗字がわからなくても基本そんなに困らないけど、たとえば郵便物とか送るときに「そういえば苗字なんだっけ?」ということにもなりかねないですし、そうした不便な事態に自分が巻き込まれていることにも全然納得がいかないし、会社では旧姓のままでって言ってんのに会社の人々が執拗に「苗字は何になったの?」と聞いてくるのが意味わからない……あと今姓名判断のサイトで新しい姓を入れてやってみたらたいへん悪い結果になった……旧姓だとかなりいい結果が出るので姓名判断とか信じてないけどショッキングである……戸籍制度まじ死んでほしい……。
あと結婚指輪とかも買ってないのですが、結婚指輪とか必要なんだろうか、指輪をつける習慣がないし、指輪をつけていると手を洗うときに指輪のところがきれいに洗えないのが気持ち悪いのでいちいち指輪を外すのでそのために失くしたり壊したりするのである……しかし「配偶者には既婚アピールをしておいてもらいたい」という気持ちがあり、お互いにそのような心情があるため、まあ、指輪は買おうか、という流れになっているものの、どの指輪にするのかを決めかねており、「クロムハーツではどうか?」と提案されたものの、クロムハーツの指輪をしている自分、というものを考えると、恥ずかしくて死にそうである、だってクロムハーツて「悪そうな奴は大抵友達」みたいなやつでしょ……あたいそんな不良じゃないし……ゴツめのシルバーリング、というのは賛同できるけどクロムハーツはないわー。ということで話が進まないのである。結婚は自意識との戦いだ!

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