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料理をする女

わたしは今でこそ日常的に料理をするけど、一人暮らしをするまでは一切料理ができなかった。目玉焼きとカレーとインスタントラーメン(具なし)しか作ったことなかった。
わたしの母親も料理が得意なほうではない。少なくともわたしのほうが料理についてのセンスはあると思う。実家にいた頃はパスタってあんまり好きじゃなかった。お母さんの作るパスタはレトルトのパスタソースを温めてかけるだけ、だったからだ。だもんで長年パスタとはそういうものだと思っていた。おまけにお母さんはパスタを茹でる分量も適当なので、いつもソースに対してパスタの量が多すぎ、結果味が薄い、という事態になるのだった。つまりお母さんは「料理をおいしくしよう」というようなことにあまり興味がないのだった。
実家にはばかでっかい冷蔵庫があるのだけど、冷蔵室にはいつもあまりモノが入っていなくて、そのかわり冷凍庫にはぎゅうぎゅうに冷凍食品が詰まっている。もちろんお母さんが手作りのおやつを作ってくれたことなどはない。
そういうことが不満だったわけではなく、苦手な料理を毎日してくれていたお母さんは本当にえらいと思う。
でも家族に料理のうまい人がいるというのは大変に結構な話ではあると思う。そういった点でわたしはもっと評価されてしかるべきではないか、と思う。今までは「男に料理なんて絶対作ってやりたくない」と思っていたけど、最近は心を入れ替えて、使える武器は全部使えばいいじゃない!という方向になったのだけれど、それでこの前ふられた彼氏にも一度メシを食わせてやったのだけれど、あんまり意味なかった。
という話を同期の男子にしたところ、「普通の男だったら好きな人がご飯作ってくれたらすごく嬉しいけど、あの人は変人だからね、たぶん『お前にメシなんか食わせねえよ!』とか言ってほしかったんだと思う」といわれました。次は普通の人とお付き合いしたい。

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