読んだ本

東京膜 (クイーンズコミックス)

裏表紙のとこに、住まいがどうのこうのという漫画だと書いてあったので購入。その作品に出てくる部屋の間取り図までちゃんと載せてある割に、物語自体にはあまり生かされていなかったけど、それなりに面白くはありました。わたしは住居というものに無闇な興味を持っています。卒論のテーマは「日本近現代文学にみる住居と家族のかたち」みたいなのだったよ。文学と、家と、家族と、ジェンダーを考えるという、我ながら風呂敷広げすぎ。
この漫画は短篇集だけど、中の一篇に、一人暮らしの女の子が空き巣に入られ、鍵を壊されているから今夜は他の人の家に泊まったほうがいいよ、とお巡りさんに言われて、大学時代の同級生の男の子のアパートに一晩泊めてもらう、という話があって、自分だったら、誰に泊めてもらおう……と真剣に考えてしまいました。中野の山田さんちかな……。