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この一週間ほど、夢中になって原発のことを調べていました、わたしは原発のこととかよく知らないので、まずは概要だけでも掴もうと思ったのですが、調べれば調べるほど「いま福島第一原発で起きていることはすごくヤバイのでは?」ということしかわからないのに、世間があまりにも原発のニュースに慣れすぎて麻痺していることが恐ろしく、しかしみんなが落ち着いて日常生活を送ってくれたほうがバカがパニックを起こさなくて済むからそのほうがいいのかも、とも思っています。
ところで原発関係で読んだ文章で印象に残ったものがあったので書き写しておきます。
もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。
どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。
(原発がどんなものか知ってほしい(全))
役所は、一旦道が引かれると、止まらない。誰にも責任を取らせないし、取りたくないが故に、みななぁなぁでその道を進んで、止められない。原子力の問題を通じて、このことが判った。
(佐藤栄佐久元福島県知事へのインタヴュー)
ふーん、こういう話、どっかで聞いたなあ、と思ったら、この本が同じようなことを言うていたのだった。
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