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先日妊婦検診に行ったら、待合室で隣に座っている夫婦の旦那さんが、病院に備え付けられている妊婦雑誌を見ながら「戌の日の安産祈願とかってさー、神社業界が結託して利益をあげるためにPRしているとしか思えないんだけど(笑)」と言って世間の常識に鋭く斬り込むオレ、をやっていました、せっかく旦那さんが鋭い斬り込みぶりを発揮しているのに、奥さんのほうはつわりで気分が悪いらしく、生返事をしていました。

子供の頃源氏物語の抄訳を読んでいたら、誰か忘れたけど登場人物の女が出産するのに難産で、護摩をたいて祈祷をした、と書いてあったので、昔の人にとっては妊娠・出産は命に関わる大事だったということがわかり、護摩や祈祷に頼らずとも対処法のある現在の医学の発達に感謝していますし、また多産の犬にあやかって戌の日に安産祈願のお参りをする、という習俗にこめられた人々の思いを考えると、神社業界の利益確保のためと一蹴するのも早計であるなあ、と思いつつ、わたしはお参りに行かなかったので、神社業界の利益に貢献することができずすみませんでした……。

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