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保活について

四月から子供を保育園に預けており、でも仕事復帰は五月からなので、昼間は自由の身だけど、自由すぎてどうしていいのかわからず、毎日ダラダラしている、このまま一生ダラダラしたい、子供がいるとダラダラできないのだ、昼寝もインターネットもできない。ともあれ保育園に入れてよかった。保育園に入るために夫は仕事を辞めて転職活動をし、三ヶ月前に家賃一ヶ月分の更新料を支払った住居を引き払って、新しい住居に敷金礼金を支払い引越しをしたのだ。おかげで第四希望の保育園に入ることができた。家の目の前に保育園が二軒あるので、そのどちらかがよかったのだけど、夫が求職中のため点数が下がったのか、どっちもだめだったのだ。
わたしは仕事を辞めるつもりが全然なかったので、子供を三歳から幼稚園に行かせる、という選択肢がハナからなかったのだけれど、かといって保育園に預けるためにはどうしたらいいのか、というのも、よく知らなかった。インターネットで調べてもいまいちよくわからない。わかったのは「どうやら役所を通じて申し込むらしい」ということだけであって、それで入れるのかどうかも全然わからない。近所に子持ちの知り合いとかもいないから地元の保育園に関する実態も掴めない。妊娠中から予約をしたりするのだろうか?わからない。
たぶん同じような「保育園の入り方がわからない人」が結構いるんじゃないかと思うので、わたしの知り得る範囲で簡単にまとめておきたい。たぶん「こんなん知ってるよ!常識だよ!」という人も多いと思うけど、以下にまとめたこと全部、わたしは子供ができるまで全く知らなかったので、誰かがインターネット検索したときに参考になればいいなと思います。

●保育園には「認可保育園」とそれ以外の園がある
役所を通じて申し込むのは「認可保育園」です。

認可保育所とは、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理等)をクリアして都道府県知事に認可された施設です。
 保護者が仕事や病気などの理由で、0歳〜小学校就学前の子どもの保育ができない場合に、子どもを預かって保育します。区市町村が運営する公立保育所と社会福祉法人などが運営する民間保育所(私立)がありますが、認可保育所は公費により運営されています。
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/tokushu/ninsyo/ninsyo_02.html

よく「公立の保育園に入れた」「私立の保育園だから保育料が高い」という表現を聞くのだけど、認可保育園には公立も私立も関わりなく保育料は市町村によって規定があり、所得税額に応じて決められています。申込のときは働いていることを証明する書類と収入がわかる書類、求職中の場合はそのことを書いた書類を役所に提出し、役所からの「保育所入所承諾通知」が来るのを待ちます。また四月から入園させるためには、前年の十一月とか十二月に申込の締め切りがあるので、早めにチェックしないと四月には入園できません。地域によっては、年度の途中からだと定員に空きが少ないので、入園するのは難しいです。
また認可園入所の承諾の基準は、「どれくらい保育に欠けるか」みたいなところで点数をつけられてその順番に入所できるので、一番入りやすいのは生活保護を受給しているシングルマザー、みたいな感じです。早いもの勝ちとかじゃない。役所に問い合わせると自分の世帯の点数がどれくらいなのか教えて貰えるみたいですが、それを確認したところで「じゃあ保育園に入れますかね?」と聞いても「いやあ、どうですかね〜」としか言われないと思います。実際役所もその年の入所希望者がどれくらいいるのかは申込を締切るまで把握していないので、答えようがないのだと思います。前年度の待機児童数もそんなに参考にはならないし(色々と対策をして、待機児童数を減らした自治体のところには、翌年子持ち世帯が大量に引っ越してきたりするので)、とにかく申し込んで結果が出るまで待つしかありません。

認可保育園以外には、認証保育園とか認定保育園とか、都道府県によって名称は色々ですが、認可外の保育園があります。「認証保育園」というのは東京都独自の制度です。川崎市には「認定保育園」というのがありましたし、今住んでいる埼玉県だと認可外の保育園は「家庭保育室」という名称になっています。都道府県や市町村によって認可外保育施設の名称が異なるので、たとえば都内在住の人の保活(保育園入所のための活動を保活と言います)話を聞いていて「えっ、認証保育園てなんぞ???うちのほうにはないよ???」と思っていたのですが、名称がバラバラなのでよりわかりにくくなっています。
参考:認可・認証・認可外保育所の違い
●認可外保育園への入園について
認証とか認定とか家庭保育室とか、とにかく認可外の保育園に入園するためには、各園に問い合わせをして、見学の上、入園の申込をするみたいです。こちらは早いもの勝ちが有効なので、認可園に入るのが難しい都市部では、認可園の結果が出る前に認可外の園を予約しておいたりするといいようです。認可外に関してはわたしは見学も申込もしていないので正確なことは言えないのですが、競争率が高そうな地域だったら早い段階で一度見学に行って、どういう状況なのか聞いてみるのがいいと思います。そもそも地元が保育園の競争率がどれくらい高いのか、というのもよくわからないのですが、自治体のホームページをガン見すればどこかに待機児童数が書いてあるので、それが100人以上とかだったら、なんらかの手を打っておいてもいいと思います。
ちなみに年度途中で認可外に預け、早めに育休を切り上げて仕事に復帰し、並行して認可園の四月入園申込をすると、認可外に預けていた分、点数が加算されるので、情強の人はそういうテクニックで四月入園を勝ち取るらしいです。
認可外の保育園の保育料は園によって決められていますが、自治体から家庭に助成金が出る場合もあるので、必ず認可よりも高額になるとは限りません。ちなみに川崎市に住んでいた頃は、認可園に入るのが絶望的だったので認定保育園の保育料を調べたりしていたけど、どこも月額七万円くらいでした。たまに六万円台で安いと思っても、よくみると給食費が含まれていなかったり……。
●保育園の規模
保育園って定員がすごく少ないんですよ。0歳児クラスだと6人とか9人とかしか入れない。1歳児クラスになると少し増えるけど、0歳から在園している子が持ち上がりになるので、新規で入園できる子の枠はすごく少ない。0歳の四月入園だと定員全部が新規入園になるので、入りやすいのです。うちの近所には認可園が2つあったけど、0歳枠が合わせて15人分くらいあって、うちのマンションだけでも0歳児が3人はいて、なんて考えていると、保育園に入るのなんて不可能じゃないか、と思ってしまう……。3歳になると定員が増えるし幼稚園に流れる子もいるので入りやすくなる、という話も聞きます。あと幼稚園で夕方までの延長保育もあるので、働き方によっては3歳以降は幼稚園でもいける場合があるみたいです。
●ネジ家の場合
うちは先述の通り保育園に預けるために転職・引越しまでしたのだけど、保育所入所のために離職すると失業保険がすぐに貰える(「特定理由離職者」に該当)んですよ!そんなん知らんかった!
あと、引越し先は待機児童数も二十人以下とかだったので、夫が求職中でも入れるやろ、と思い、認可外に関してはなんにもしなかったのですが、実際には第四希望まで書いて第四希望の園に引っかかったという感じだったので、ギリギリでした。第四希望の園は、家からもちょっと遠くて全然そこに預けるつもりがなかったのでどんな園なのか全く調べず、地図上で場所だけ確認して書いたので、そこに決まったときはまじで焦りました、ちゃんと見学はするべきだなあと思いました。いまの園は私立の認可園で、かなり教育熱心な、だいぶ変わった感じのところなので、たぶん事前に調べたり見学してたらここを希望することはなかったかも、と思うけど、実際預けてみると保育士の数も多いし(0歳児八人に対して保育士四人)、連絡帳に園での様子を丁寧に書いてくれるし、オムツもマメに替えてくれるし、保育内容もかなり力が入っているので、ここに決まって結果オーライだったなーと思っています。
それでも保育園に入れると決まるまではノイローゼみたいな日々でした。子供を保育園に預ける、というだけの事柄の裏に、こんなノイローゼの日々があるとはちょっと想像していませんでした、今年は各地で保育園一揆が起こりましたが、早く保育園全入時代が到来してほしいです。情弱だと保育園にも入れないなんて、そんな世の中はもう嫌なんよ……。

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