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なぜ勉強をしなければならないか

子供に「なんで勉強をしなければならないの?」と聞かれたときに、なんと答えたら子供を納得させられるか、ということを考えておったのですが、「これが答えだ!」みたいなやつはない、ということがわかりました、でも、「なぜ勉強をしなければならないのか」ということを考え、自論としてまとめておいた上で生活をする、ということは、なかなか大事かな、と思ったので、まとめてみたいと思います。

まず、勉強ということについてわたしがとる立場を明らかにしておくと「勉強はしたほうがいいに決まってるし、学歴は高いに越したことはない」というやつです。人それぞれ色々な考えがあると思いますが、わたしはそういう立場でものを考えています。

「なぜ勉強をしたほうがいいのか」、ということと、「子供に、なぜ勉強しなくちゃならないの、と聞かれたときになんと答えるか」は別の問題なのですが、まず、勉強をしたほうがいい理由をあげていきます。

●学校の勉強をして、よい成績をとって、高学歴を身につけると、就職の際の選択肢が広がるし、その結果生涯年収の高い職業に就くこともできて得だから
●勉強をして、色々な物事を知ると、色々なことが面白いと思えるようになるので得だから
●勉強をして、色々な物事を知ると、視野が広がり、多角的なものの見方、考え方ができるようになるので得だから
●学校の勉強をすることで、文章を読解したり、数字の計算をしたりする能力が身につき、大人になったときに役所とかで公的手続きをしたりするときに内容が理解しやすくて得だから
●学校の勉強を頑張ってテストでいい点をとり成績でいい数字が出ると気分がよくて得だから

めんどくさいのでこのへんでやめておきますが、このように、勉強をすることのメリットは計り知れないので、勉強はしておくに越したことはないのです。問題はこれらのメリットをどうやって子供に理解させるか。

子供というのはバカで視野が狭窄ですから、「将来のためになるんだから」と言われても意味がわかりません。意味がわかるような賢い子は、そもそも「なんで勉強しなくちゃならないのさ?」なんて聞かない。勉強することそのものがうれしい!たのしい!だいすき!みたいな子供もわざわざそんなこと聞かない。「お前が、そのような愚問を発するような、視野狭窄なバカだから勉強しなきゃならないんだよ!!!」と言ってやりたいのはやまやまですが、そんなことを言ってもムダなので、バカにもわかるようにするにはどうしたらいいのかを考えます。

まず子供には「将来」というものを考えさせる。野生のまま暮らしていると「イマココ」のことしか考えられないと思うので、世界には「イマココ」以外の場所があるということを理解させ、ゆくゆくは大人になって一人で生活をしていくのだ、ということを日頃から話し合っておく。生活とはどういうものかを理解させるために、家事を手伝わせ、賃労働を疑似体験させるために報酬制をとる。自分がどんな仕事をしているのかを子供に説明する。生活していくためには生業と家事が必要である、ということを理解させる。世の中にどんな種類の仕事があるのか調べ、どんな仕事をやってみたいか話し合う。
こんな感じの空気を家庭内に作っておいて、その上で、学校でやる勉強と自分の将来がどのように繋がっているのか考えさせる。「なんで勉強しなきゃいけないの?」という問いが発生するのは「こんなんやっても大人になったら意味なくない?」と思っているからなので、意味はあるんじゃよ、ということを教えなければならない。どうせ子供は親のありがたい話なんか聞かないので、「改まって話して聞かせる」というよりも、「日頃からそういう話をする家庭の雰囲気」を作っておきたい。

学校の勉強というのは、内容が理解できていれば面白いものだし、授業を受けてつまづきがあったとしても、丁寧にフォローしてやればある程度挽回できると思うけど、勿論向き不向きもあって、自分の子供が勉強に向いていないタイプであったら、無理に勉強させようとは思わない。そもそも、机に向かって読み書きをする、ということができないとか、授業中に席についていられない、とか、そういう子供もいるし、うちの夫もそういうタイプだったらしいから、娘も同じようなタイプであっても不思議はない。でも、どういうタイプであれ、「勉強なんか、やっても意味ないじゃん!」と頭から思うようにはなってほしくなくて、その意味をちゃんと教えるのが親の役目の一つかなあ、と思います。

しかし、意味意味というと、子供というのはバカだから「そもそも生きてること自体、意味とかなくね?」と思ったりするので(しかし、生まれた以上は死ぬまで生きなければならないので)、その対策として、親が面白おかしく生きる姿を見せる、という必要があり、親が毎日真面目に労働しながらも「うれしい!たのしい!だいすき!」みたいな感じで生活していたら、子供も「人生そんなもんかな」と思って前向きな気持ちで生きられるのではないか?と思うので、これからも面白おかしく生きていきたい(最近夫が無職になりました)。



勉強しないとヤバイことになる、ということがよくわかる本

ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書)

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