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イヤイヤ期その後

娘のイヤイヤ期に一番手を焼いていた頃に書いた日記( 子供の世話は合理化できない - カリントボンボン
http://nejiko.hatenadiary.com/entry/2014/02/22/234204 )があるんですけど、一年半くらい前のやつなのにいまだに読んでくれる人があり、読み返すと読むだけで疲れる、ということがありました、これだけ読むと子育て辛すぎでは⁈という感じなんですけど、その後の話を書いておこうと思います。

先程の日記は、娘が1歳9ヶ月の頃書いたもので、現在は今月で3歳4ヶ月になります。1歳半頃からイヤイヤが始まって、なんでも自分でやりたいがうまくできなくてキエー!自己主張してもお母さんに伝わらなくてキエー!と怒り狂っている毎日でした。
1歳8ヶ月くらいの頃に自治体の1歳半検診があり、一番乗りで会場に到着したけど、服を脱いで身体測定をし、また服を着せて歯磨き指導を受けて帰る、というのが本当に至難の技で、普段も服の着脱は嫌がるからアンパンマン見せてる間になんとかしているのに、アンパンマンなしで着脱ができるだろうか……?と心配していたけど、案の定ものすごい抵抗にあって、服を着せるのに大変時間がかかり、一番乗りで各種検査を通過してきたのに帰るのはほぼ最後という感じでした。同じ月齢の子だけが集まっているのに、他の子は大体従順なので、うちの子は自我の目覚めが早かったのかな……と思いました。


魔の2歳児という言い方があるくらいには、イヤイヤ期といえば2歳、というイメージなんですけど、2歳くらいになるとお喋りがうまくなってくるので、今まで「キエー!」と絶叫していたのが、少しずつ言葉で表現できるようになり、またこちらの言葉も通じるようになってきたので、だいぶ楽になりました。もちろんテンプレ通り、何を言っても「イヤ!」「ヤダ!」しか言わないという時期もありましたが、「キエー!」と絶叫されるよりも言葉で表現してくれたほうが圧倒的にやりやすい。

そして2歳半くらいになると、イヤイヤの表現も多彩になってきて、一つ覚えているのが、お風呂に入ろうと声をかけたときにいつものようにイヤがったので「お風呂あったかくて気持ちいいよ〜」と説得したところ、「おふろ、きらーい!おふろ、ぜんぜんきらーい!おふろ、ぜったいきらーい!おふろ、つめたいもん!ぜんぜんはいらない!ぜんぜんきらーい!」と主張してきた、ということもありました。また他の日には同じ状況で「おふろはいらない!○ちゃんおそとにでちゃうよ!○ちゃんおうちにかえらなくなっちゃうよ!」と家出をチラつかせて脅迫してきた、ということもありました。本人の真剣な様子とは裏腹に、こちらはすごく面白かったので得した気分になりました。


言葉が通じるようになって便利だったのが、「お風呂いちばんだーれだ!」などと言って子供の競争心を煽るタイプのやつで、これをやるとある程度機嫌がよければ「○ちゃんがいちばーん!」と言って張り切るのでよかったです。その代わり一番になれないとひっくり返って泣くので、出来レースで娘を一番にさせてやらねばならず、きょうだいがいたりすると無駄な禍根を残しそうだなあ、と思いました。
ちなみに3歳すぎてもこの競争心煽り系はまだ有効に働いているので、娘が「ナンバーワンにならなくてもいい、もっともっと特別なオンリーワン」思想に傾倒するまでは引き続き利用していきたいと思います。


3歳くらいになると、ある程度「約束」ができるようになってきました。「このテレビ見たらお風呂入ろうね」とか「動画を三つ見たら携帯返してね」とか、あらかじめ約束をすると、約束通りに動いてくれることもあります。もちろん、約束が守れないことも多いですが、本能のままにダダをこねていた1歳2歳の頃に比べると、人類!という感じがします。


それから面白いのが、食事のときなどお行儀の悪いことが多いんだけど、コップに手を突っ込んだり、味噌汁を口に含んでブクブクー、とやって、ビヨー、とお椀に戻したり、文明人としてはかなり最悪な振る舞いをしているようなとき、「ねえ、保育園でもそういうのやるの?」と聞いてみると、キョトンとしてから首を横に振り「やらない」と言う。「保育園でやらないことはおうちでもやっちゃダメだよ」と注意すると「おうちではやりたいのー!」と反駁してきます。きっと保育園ではいい子にしているけど、家では甘えているんだと思います。そういうのは文明人としては最悪の振る舞いであっても、外(社会)ではやるべきではない、と理解しているのであれば、そんなにきつく指導することもないかな、別に死ぬようなことじゃないし、と思って見守っています。

あと、なにか気に入らない事態が起こったり、やりたいことを注意されたりしたときに「お母さんが○○したからだよ!」とか「お父さんはいいって言ってたよ!」とか、他人のせいにするようになりました。どんどん人類として発達している!


いまでも本人には諸々の「譲れないこだわり」があって、例えば保育園から帰るときに通りたい道が決まっている(しかし遠回りである)とか、親からすると不都合ということも多いのだけれど、そういうときに親の都合を優先して子供がギャーギャー泣くよりも、親の都合のうち譲れるところは全部譲って、道徳的・倫理的にダメなこととか、状況的に譲れないこととかはキッチリ線引きする、という風にやるのが最も合理的かなあ、と思うのでそうしています。具体的には、帰り道を遠回りするのは家に着く時間が数分遅くなるだけなので譲る、しかし車通りが激しく事故のリスクが高そうな道を通りたがってもその要求は却下する、猫やお母さんを叩いたら叱る、という感じです。

あと単なるイヤイヤ期を過ぎて言葉がうまくなってくると、叱ったときにクソ生意気なことを言い返してくるので、そういうときに感情的にならないよう、胆力を鍛えておくのがいいと思いました。あるとき、珍しく大きな声で叱ったところ、娘が号泣しながら「もう!いいかげんにしてよ!いいかげんにしてよ!」と叫んだことがあり、オメーがいいかげんにしろや⁈と思ったんだけど、大人なので口には出さなかったのでお母さんはえらいと思いました。
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