読んだ本

- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/01/17
- メディア: 文庫
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- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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東野圭吾を読むのはたぶん初めて。面白かったです。どっちかというと「悪意」のほうが好きかな。登場人物が書いた手記とか記録文を小説本文にする、という構成が。こういうことができるのは小説ならではだと思う。ちなみに解説を桐野夏生が書いているけど、だから桐野夏生作品では「グロテスク」が面白かったです、あれも手記とか日記で構成されている。
「殺人の門」は、主人公が不幸になるのでかわいそうだった。結構なページ数があるのにどんどん不幸になるのでつらい。あと主人公が結婚する女がすごい悪妻で、仕事はしないわ家事はしないわ浪費はするわリストカットはするわで、彼はどんどん不幸になるのだけれど、どうしてこんな女が結婚できるのに仕事も家事もするし浪費もリストカットもしないわたしが結婚できないのかが不思議でさらにつらい気持ちになりました。
貸してくれた子は「ネジ子さんのオススメの本も貸してください!」と言っていたので何をオススメするべきか真剣に悩んでいます。ミステリー方面では桐野夏生と篠田節子が好きなんですが、全部売ってしまったので手元にはないし、そもそも桐野夏生とか篠田節子って男の子が読んでも面白いのかなあ。ミステリーではないけど篠田の「女たちのジハード」とか相当面白かったし、これは女性が読んだらみんなそれなりに面白く読めると思うのだけれど、男性が読んでも全然面白くないんじゃなかろうか。
ガチでオススメなのはたとえば藤枝静男の「田紳有楽/空気頭」ですね、「田紳有楽」は私小説なのに突然庭先の池に沈んでいるグイ呑みが一人称で語り始めるというパンク小説で、「空気頭」は浮気相手とセックスするためにインポをなおすべくうんこを食べる男の話なんですけど、でもこれを「とってもオススメ!」と言って読ませるのは、会社員として、どうなのでしょうか、変な人だと思われないでしょうか、心配です。