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こないだ会社の50代くらいのオッサンと27歳の若者と三人で飲みに行ったんですけど、オッサンとのジェネレーションギャップがすごかったです、そのオッサンは、若い頃は自営で仕事をしていて、そりゃもうブイブイ言わせておったそうです、数年前にうちの会社に入ったときには、給料明細をみて、「子供の小遣いか!」と思ったそうです、そんでオッサンが「お前らもこんなチンケな仕事じゃなくて、もっと他にあるだろう」と言うのだけど、27歳と29歳の二人は「いやいやいや!」と言う。オッサンの娘さんがもうすぐ結婚することになって、婚約指輪をもらってきて嬉しそうにつけているけど、オッサンの奥さんはそれを見て、「あんな小さいダイヤのついた指輪じゃ、かわいそうであたしの結婚指輪なんか見せられないわ」と言うてるそうです、奥さんは指が隠れるくらいでかいダイヤのついた結婚指輪を買ってもらったんだって。
そのオッサンはたぶんうちの父親と同世代だと思いますが、この、親子の世代間のジェネレーションギャップは、なかなか大変だなあ、と思います。いま50すぎくらいのオッサンと、いま30くらいの我々が見ている世界は全然違うのだなあ、と。

わたしはいま、正社員で、残業代がついて、しかし残業せずともがんばり次第では定時に帰れて、完全週休二日制、有給休暇有り、そのほかに年間十二日まで有給の休暇が有り、賞与年二回(月給約六か月分相当)、昇給有り、産休・育休取得可能、子供が小さいうちは時短勤務可能、という労働条件で働いているのですが、自分よりも労働条件のよい環境で働いている人が友達とか知り合いに一人もいません。お給料がよくても労働時間がすごい長いとか、仕事は楽だけど非正規雇用とか、休みがないとか、そんな感じで、自分が一番マシ、と思わざるを得ない、大企業に勤めるOL、とかならもっと労働条件がいいかもしれないけど、大企業に勤めるOLの友達がいないのでわかりません……。
そして、まさかの、国土が放射能汚染されたという現実、こんな展開は漫画とかでもあまりないんだけど、これでもともと難易度の高かった「子供を生み育てる」という選択肢の難易度が更にパワーアップして、人生全体がハードモードになりすぎている……いま30くらいの日本人にとっての日本での生活って、生活レベルの向上を志向するどころか、いまの生活が維持できるのかも不明、子供を生んでも健康に育つかも不明、自分が健康に人生を全うできるのかも不明、現実から目を背ける以外にポジティブになれる要素皆無、というのが実際のところなんですけど、そんなもん50代60代の世代には実感できるはずないんだなあ、よかったですね、幸せな人生で……。
いまの日本の状況に、あえてポジティブ要素を見出すとすれば、よくわからないけど社会がなんか変わるかもしれない、そういう局面にある、というのは面白すぎる、あれだけ国策として推進してきた原子力発電事業について、首相が脱原発とか言い出すなんて、思いつきで言っているのだとしても普通ありえなさすぎるし面白すぎる、人生の先行きは暗いけどとりあえずいま目の前で面白いことが起こっている、という点ではわたしの人生は高く評価できるぞ!

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