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前に、同業他社でわたしと同じ仕事をしている女の人と飲みの席で一緒になったことがあって、それぞれの会社の方針の違いとかもあるからアレだけども、その人の仕事に対する姿勢だとかやり方だとか聞いていると、すごいなあやる気あんなあ細かいなあ、という感じで、同席していた同期が「でもいちいちそこまでやってたら帰れないんじゃないっすか」と聞いたら「別に残業するくらい、全然いいじゃん!」と言ってて、すごいなあ残業とか全然したくないわ、と思ったんですけど、その人の話には感じ入るものがあって、つまり、自分が仕事をする上で、何に主眼を置くのか、ということを、そろそろ決めておいたほうがいいなあ、と思ったのでありました。
まずポイントがいくつかあって「会社の利益を上げる」「自分の成績をよくする」「早く帰る」「顧客に喜んでもらう」「プロとしてのプライドを大切にした仕事をする」などが考えられますが、さあどこに重きを置くのか。まず「会社の利益を上げる」というのはナシ。何故ならどんなに会社の利益のために頑張っても会社がそれに見合うだけの見返りをくれないからです。不利益にならない程度の仕事をすることにします。「自分の成績をよくする」というのはまあアリ。仕事の特性上、会社の利益をあげることと個人の成績をよくすることはイコールではないのですが、成績はいいほうがいい。いざというときに文句を言われたりクビになったりしないようにするためです。「早く帰る」是非とも早く帰りたい。早く帰るためにも成績はよいほうがいい。あんなに早く帰ってあいつちゃんと仕事してんのか?と突っ込まれないためにも数字はよくしておきたい。「顧客に喜んでもらう」これは大事です。単純にお客さんに喜んでもらえるのは嬉しいからです。あと顧客に悪感情を抱かれないことで仕事がスムーズに進み、結果、早く帰れます。「プロとしてのプライドを大切にした仕事をする」これはナシ。何故ならわたしにはプライドがないからです。それよりも早く帰りたい。
色々考えたけど、たぶんわたしはプライベートの時間を削ってまで仕事や仕事に関係する勉強をしたいと思うほどこの仕事が好きではありません。勉強しようと思えばいくらでも余地があるけど、そこまでのプロ根性がありません。たぶんこれはどんな職に就いても同じだと思う。そもそも今の仕事を選んだ理由が「残業が比較的他業種に比べると少ないこと」「家に仕事を持ち帰らなくて済むこと」なので、基本的に定時以外は働く気はありません。帰宅後と休日は好きなことしたい。
というわけで、仕事に対する方針が固まったので、とにかく早く帰るために、定時の間は働きまくり、基本デスクワークなのですがプリンタで出力した書類をファクシミリで送信するのにデスクとファクシミリの間を走って移動したり、取次ぎの電話は「聞き取りやすい早口で感じよく」出たり(例えば担当者が電話中のため折返し電話させる、と伝えるときなど、曖昧なことを言って客がゴネると時間がもったいないのでとても愛想よくしかし切り口上に「折返しお電話いたしますのでお名前とお電話番号を教えてください」と言うと相手は気圧されて言いなりになります。「折返しのお電話でよろしいでしょうか?」などといちいち承諾を求めるのは時間の無駄)、自分の担当のお客には最大限好印象を与えるような対応をして苦情を防いだり(苦情対応をするのは時間と労力の無駄)、昼休みを早めに切り上げたり、色々やっているのですけどそうした努力が功を奏してか、面談のときに上長に「いや数字も悪くないのに割と早く帰っているからすごいねえ、○○さんや××さんがもういっぱいいっぱいなのでもうちょっと担当してもらう分増やしても大丈夫かな?」などと言われオイオイ人が定時の間散々工夫して仕事片付けてんのに要領の悪いオッサンが残業しても休日出勤しても仕事回りきらないからってこっちに回してくるんじゃねーよ!!!と思いました、別にその分お給料が増えるわけでもないですし、ますます、会社のためにがんばろう!という気概が失せて、より一層、早く帰ろう、と思うようになりました。早く帰ると残業代がつかないじゃない?という意見もあるかと思いますが残業代とか時給にして900円くらいと思いますので、正直そんな小銭もらうより早く帰って晩ご飯作って食べる方がずっといいです、定時の間に休み無く仕事して、その上二時間残業すると、疲労しすぎてご飯を食べる体力すらなくなるんですよ。そんな生活は嫌なんですよ。健康で文化的な最低限度の生活が好きです。

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