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2歳児に評判のよい絵本

子供には本だけは好きになってほしい、と思っていたので生後3ヶ月の頃から読み聞かせを無理やりしていたんですけど、その甲斐あってか娘は絵本が大好きになり、最近では読み聞かせをしていると平均6冊は読まなければ気が済まないようで、次から次へと「これ!」「これ!」と持ってくるようになりました。以前にも1歳頃に好きだった絵本について書きましたが( http://nejiko.hatenadiary.com/entry/2014/03/04/172901 )、現在2歳8ヶ月の娘が最近お気に入りのやつを紹介します。

ふしぎなナイフ(こどものとも絵本)

ふしぎなナイフ(こどものとも絵本)

これ広告デザイナーの人が作った絵本のようですが、ナイフが伸びたり縮んだり膨らんだりする、というやつで、まあナイフである必然性はなさそうなんですけど、伸びる、縮む、膨らむなどの状態の変化について理解することができます。また「伸びる」のところでは「びよーん」とか、というふうに擬音語を勝手につけていたら、状態に応じた擬音語を習得するきっかけにもなるので便利です。娘は食事中にナイフが出てくると「ふしぎなナイフ!」と叫んで絵本を取りにいき、「よんで!」と要求してきます。

かくしたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)

かくしたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)

たべたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)

たべたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)


この二冊は似たようなコンセプトの本ですが、食べ物やモノを動物の体の中に紛れ込ませて描いており、「いちご、たべたのだあれ?」と言うページでは、ライオンが三頭並んで一頭だけ鼻がいちごになっている、という感じです。動物の数がページごとに増えていくので、数を数える勉強にも使えます。ちなみに娘は「鼻にいちごがついているライオンはまだいちごを食べておらず、いちごがついていないほうのライオンこそがいちごを食べた者だ」と解釈したらしく、「たべたのだあれ?」という問にいちごなしライオンを指して「これとこれ!」と言っていました。

きいろいのは ちょうちょ (五味太郎・しかけ絵本 (1))

きいろいのは ちょうちょ (五味太郎・しかけ絵本 (1))

まどから おくりもの (五味太郎・しかけ絵本(3))

まどから おくりもの (五味太郎・しかけ絵本(3))

これも五味太郎五味太郎は本当に絵本がうまい。天才だと思います。もう五味太郎さえ読んでいれば他の絵本はいらないのでは?とさえ思ってしまいます。この二冊は仕掛け絵本で、ページに開けられた穴から次のページの一部が見えるので「コレはアレかな……」と思うんだけど、めくってみると思ってたんとちがう、みたいなやつです。本当によくできているし、2歳児にも大ウケしています。

ノンタンシリーズ。娘はノンタンが大好きで、何冊か持っています。2歳を過ぎた頃から、1ページに何行か文章があるような、起承転結のある絵本も理解できるようになってきたのですが、文章量がちょっとでも多かったりすると聞いていられず、ページばかりめくってしまいます。
ノンタンはその点、1ページに五行くらいあるけどその大半がオノマトペで、リズム感も悪くないので、聞きやすいみたいだし、自分でも覚えて音読しています。また、ノンタンのキャラクター自体が、ワガママで粗暴で自分勝手で独占欲が強い、という2、3歳児の共感を呼びやすい設定なので感情移入しやすいのでは、と思います。
ちなみにこの「ノンタンいたいのとんでけー」はノンタンの妹のタータンがノンタンのお気に入りの車のおもちゃで遊んでいたので腹を立てたノンタンが妹をどついて転ばせ、膝をすりむいたタータンが泣き、ノンタンがダルそうな顔で「ふん こんなの いたいの へっちゃらさ」と言って「いたいのいたいのとんでけ〜」をやったところ、驚くべきことが起きる(ネタバレ反対派の人に配慮した表現を採用しています)、という、ノンタンの心の狭さがよく表れた作品です。

はみがきあそび (あかちゃんのあそびえほん)

はみがきあそび (あかちゃんのあそびえほん)

このきむらゆういちさんのシリーズは娘がすごく好きで、娘の要求のままに三冊ほど持っています。保育園に置いてあるみたいです。この歯磨きのやつは、ときどき歯磨きをするときに洗面所に持ち込んで、自分は歯を磨きながら「よんで!よんでよ!」と詰め寄られます。

やさいさん (Petit pooka)

やさいさん (Petit pooka)

インターネットの友達がくれた絵本です。ページが二つ折りになっていて、めくると野菜がすっぽーん、と出てくる、というだけの単純なしかけ絵本ですが、複雑なしかけ絵本だとちぎれてしまったりするのでちょうどよいです。ちなみにこの絵本を描いているのはEテレの「ノージーのひらめき工房」のデザインをやった人です。

ぞうのボタン?字のない絵本?

ぞうのボタン?字のない絵本?

「ねずみくんのチョッキ」と同じ作者の絵本。「ねずみくんのチョッキ」も楽しく読んでいるけど、こちらの「ぞうのボタン」の方が好きみたいです。文字がない絵本ですが、ぞうのお腹にボタンがついていて、あけると中から衝撃的なもの(ネタバレ反対派の人に配慮した表現を採用しています)が出てくるので面白い、という内容です。

だるまさんが

だるまさんが

だるまさんシリーズは、娘が欲しがったので2歳になる頃に買ったのですが、赤ちゃん向けだしどうかな?と思ったけど、こないだこれを自分で全ページ読み上げていたので、こういう文字数の少なくて語感のいい赤ちゃん絵本は暗記に向いているし、暗記から入って文字を覚える手がかりになりそうだなあ、と思いました。

アンパンマンの絵本を買ってやろう、せっかくなのでアニメ絵ではなくやなせ絵のものを……という気遣いで買った絵本ですが、やなせ先生の仕事が雑すぎてびっくりしました。絵が雑すぎてパチモンみたいです。やなせ絵のアンパンマン絵本はいつもこんな感じなのか、と思ったけど、他の絵本を見ると色とかきちんと塗られているし、この本を描くときは具合が悪かったのかしら、と思ってしまいます。ヤマもオチもない小話が全部で五つ載っているのですが、文章も冗長で音読しても楽しい感じがしません。しかし、娘はとても気に入っており、毎晩毎晩「ねむねむおじさんよむ!」と言い、これを読むと割とすんなり眠るので、ねむねむおじさんはすごいなあ、と思いました。

アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック

アンパンマン大図鑑―公式キャラクターブック

前に夫に「これほしい!」と言われて買ったアンパンマン大図鑑。最近娘が寝る前に読みたがるのですが、わたしにページをめくらせつつ「これしってる!これみた!これみたしょ!」と叫び、分厚いので何ページかまとめてめくるなどのズルをしながら最後のページまでたどり着くと「もっかい!」と言われるのでお母さんは死にそうです。アンパンマン大図鑑を二回読んで、ねむねむおじさんを読んだら寝る、という感じなのですが、読み聞かせのときは膝の上に娘をのせて、布団に座った状態でやらなければ怒られるので腰が痛いです。
それはともかく、アンパンマン大図鑑はやなせ先生のキャラクターデザインのセンスを堪能するにはとてもよい書籍です。やなせ先生は絵本はうまくないけどキャラクターデザインの天才だったんだなあ、と思いました。


2歳を過ぎてからは本屋に行っても自分が欲しい本を選ぶようになりましたが、自分で選んだ本は(大抵は保育園で読んだことがあるとか、既に持っている本のシリーズなど、本人にとって既知の作品なのですが)、あとあとまで繰り返し読むという傾向にあるので、選ばせて買うのもよさそうだなあ、と思っています。本の読み方や好みもちょっとずつ変化しているので面白いです。あといっぺんに6冊読み聞かせするのつらいので、早く字を覚えて自分で本が読めるようになってほしいです!

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