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3歳児に評判がよかった絵本

なんか毎年娘が気に入っている絵本について書いているんだけど、3歳の頃の分をやってなかったのでやります。

ぐるんぱのようちえん(こどものとも絵本)

ぐるんぱのようちえん(こどものとも絵本)

インターネットの友達のメル沢と一緒に本屋に行ったとき、メル沢が子供の頃好きだった絵本だと言っていたのでお土産に買った本。引きこもりニートで体がとてもくさい象のぐるんぱを、住んでいたコミュニティのみんながどうしたものかと話し合った末「では、はたらきにだそう」「さんせーい」となって働きに出され、色々な職場で挫折を経験し、天職に出会い、幸せになる、という全人類必読の素晴らしい絵本です。絵もカラフルでポップでキャッチーでかわいいしテーマも現代的なのですが、50年以上前に出版された絵本と知ってびっくりしました。文章もリズミカルで重要なテーマを扱いながら3歳児でも充分に楽しめる絵本です。娘も大変お気に入りでよく読まされます。

おおかみだあ! (ポプラせかいの絵本)

おおかみだあ! (ポプラせかいの絵本)

本の中のオオカミがちょっとずつ近づいてくるので色々やって撃退する絵本です。ポップなイラストのオオカミですが娘はめちゃめちゃ怖がっているので絵本の力はすごいと思いました。本文は殆ど無いに等しいのですが谷川俊太郎が訳しています。

まるまるまるのほん

まるまるまるのほん

これも谷川俊太郎訳の絵本で、デジタル端末のアプリを絵本にしたような本、とのこと、谷川俊太郎の訳で「きいろいまるをくりっくしよう」みたいなことが書いてあり、ページをめくると触ったきいろいまるが増えていたりするやつです。現代のデジタルネイティブ世代である3歳児には画面をタッチすると何かが起こるのは当たり前なんだけど、そうしたことが紙の本でも起こる、というのは子供にとってはなかなか面白いのかもしれません。娘も喜んで読んでいます。「くりっくしよう」と書いてあっても実際には触ってこすったりせよということなのですが、そのへんは谷川俊太郎もおじいちゃんなので仕方がないと思います。

いったでしょ

いったでしょ

この絵本は図書館で見たやつなのですが、娘がとても気に入り、絵本が手元になくても「いったでしょごっこ」をしているほどです。お母さんと子供が歩いていて、穴があったりするとお母さんが「おちますよ」と注意喚起し、子供が「おちた!」となるとお母さんが「いったでしょ」と言う、というやりとりの繰り返しなのですが、娘はこういう予定調和の反復ネタが大好きなのですごいウケていました。五味太郎先生は天才だと思います。

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

5歳の女の子がお母さんからおつかいを頼まれてお店にお買い物に行く一大スペクタクル物語です。物語に起承転結があり、文章量も多いですが、うちの娘はこういう話が好きそうだな、と思って買ってみたところ大当たりでした。お世話好きで赤ちゃん好きのうちの娘にとって、赤ちゃんのお世話で手が離せないお母さんのためにお姉ちゃんがおつかいに行く、というお話はもうたまらなくツボのようです。「お母さん、赤ちゃんが生まれたら、おつかいを頼んでくれない?」と言っていますが、赤ちゃんが生まれる予定は今のところありません。

わにわにとあかわに (幼児絵本シリーズ)

わにわにとあかわに (幼児絵本シリーズ)

わにわにシリーズもお気に入りです。「わにわにのごちそう」「わにわにのおおけが」「わにわにのおふろ」とあわせて四冊持っていますが、このあかわにのやつは家の中(そもそも誰の家だ)に突然小さい赤いわにが現れ、わにわにがプリンをあげたり一緒におふろに入ったりするんだけと、最終的にあかわには帰っていく、どこに帰ったのか、全く謎ですが、わにわにはかわいいのでいいと思います。


ノンタンがんばるもん (すきすきノンタン)

ノンタンがんばるもん (すきすきノンタン)

ノンタンシリーズは2歳の頃から継続してお気に入りで、冊数が増えてきましたが、この「ノンタンがんばるもん」はブランコの立ち漕ぎをして転落し石で耳をパックリ切ったノンタンが病院に運びこまれて、自称注射の上手なカバの看護師さんが登場し大中小の大量の注射を並べながらノンタンに注射を迫る、ノンタンはびびって逃げる、という地獄のような絵面が続く絵本です。最終的にノンタンは注射に立ち向かい、つつがなく治療が終了して完治するのですが、「ちゅうしゃでーす♪」と言いながら注射をずらりと並べて嬉しそうに満面の笑みを浮かべるカバの看護師の様子は正気の沙汰ではなく、それがうちの娘の「自分が注射をされるのは絶対イヤだけど他人が注射をされているのはすごい面白い」みたいな心情にマッチするのか嬉しそうに読んでいました。あと娘はノンタンによりブランコの立ち漕ぎは危ないということを学習したので、公園でよその子が立ち漕ぎしたりしていると「危ないよ!」と注意する女になりました。

あいうえおうさま (理論社版新しい絵本)

あいうえおうさま (理論社版新しい絵本)

「あ」から順番に平仮名1文字を頭文字とした言葉を使った文章が次々出てくる絵本。「うまくもないのに うたをうたって うそでほめられ うれしいおうさま」「こっぷのここあをこぼしたくせに ごまかしている こまったおうさま」のような調子でちゃんと頭文字を揃えつつリズミカルに王様をけなす文章が延々続くので面白いけどひどい。王様シリーズは子供の頃読んだことがあるけど、あの王様の幼児性はひどいものだし、それをガンガン批判するこの絵本もひどい。結構長いし、3歳児向けというよりはあいうえおを覚えたくらいのタイミングで読むとウケると思います。小学生にもよさそう。

うんこしりとり (コドモエ[kodomoe]のえほん)

うんこしりとり (コドモエ[kodomoe]のえほん)

本屋でこの本を見つけた娘が「これよんで!」というので公衆の面前でうんこうんこと連呼しなければなりませんでした。tuperatuperaの絵本はオシャレでありながらよくできており、本来ならばこういうオシャレ系デザイナーズ絵本みたいなやつは好きではないのですが、なにしろよくできているので、くそーtuperatuperaめー、うんこの絵本で大儲けしやがって……と逆恨みの気持ちをしながら読み聞かせています。

おならしりとり (コドモエ[kodomoe]のえほん)

おならしりとり (コドモエ[kodomoe]のえほん)

ちなみに最近出た「おならしりとり」も速攻で買わされて、くそー、うんこばかりかおならまで……と金持ちに対する妬みが止まりません。娘はうんこもおならも大喜びで読んでいます。

もう ぬげない

もう ぬげない

3歳の終わり頃、絵本のカタログだかチラシだかを見ていた娘が「あっ、これほしい!」と叫び、その後も数日にわたって「ねえあの本買ってよォ、なんだっけ、もうだめだ、だっけ?」とかいっていたので買ったやつです。ユーモアの絵本です。

漫画家の高野文子の絵本です。サブカル人間に人気の漫画家が描いた絵本だけど大人が喜ぶタイプのサブカル絵本ではなくてちゃんと子供が楽しめる絵本です。寝具の素晴らしさを説き、寝具に感謝するという主題の絵本であり、ブログの自己紹介ページに長年「好きなものはおフトンです!」と掲げていた私としては推さざるを得ない一冊です。



このほかにも、幼児雑誌とか、プリキュアの絵本とかを読まされることも多いのですが、そういう幼児向けテキストと、絵本作家の作った絵本の文章では、読み聞かせする方の口の疲れ方が全然違う、と思います。幼児雑誌などは音読していると舌がもつれそうになるんですけど、ノンタンなんかは一文一文のリズムが良くて、読みやすい。子供はどちらも喜んで聞いているんだけど、なるほど人気のある絵本というのはよくできているな、と感心します。これからも疲弊しきった体に鞭打って寝る前の読み聞かせ活動を頑張っていきたいです。





今までに書いた似たようなやつ

0〜1歳児に評判のよかった絵本 


2歳児に評判のよい絵本
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