読んだ本

- 作者: 富岡多恵子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1982/10
- メディア: 文庫
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「斑猫」も家族の小説で、母親が死んだ時のことについて書かれているけど、富岡多恵子の、親とか家族についてのものの感じ方に、わたしはとても共感する。「母親が無事に死んでよかった」とか。富岡多恵子はいつも「生まれてきたものはすべてカワイソーだ」とか「生まれてこないのが一番いい」と言っていて、それもすごくそう思う。
わたしは「家族」とか「親子」とか「夫婦」というものに異常に関心が高いのだけれど、そういうものを自明のものだと思えずになんだろうなんだろうと思ってしまうということは、そもそも家族に向いていないのかもしれない。