「かぐや姫の物語」
少し前に金曜ロードショーで放映されたジブリの「かぐや姫の物語」が娘に異様に好評で、毎晩のように見ています、お母さん的には、封建的な世界に生きる女の内面がよく描かれている割になんの救いもない絶望的な物語なので、虚無感を覚え、繰り返し見ることはないだろうからハードディスクから消してしまおうかな、と思っていたんだけど、娘が毎晩「かぐやひめみたい」「かぐやひめみたい」と言い募るので、消さずにとってあります。
娘にとってのかぐや姫のみどころは、何と言っても冒頭の、姫の赤ちゃん時代のシーンで、テレビを見ながら赤ちゃん姫の動きをコピーし、ババアが回春して乳が出るシーンでは「おっぱい!おっぱい!」と言ってお母さんのおっぱいを吸う真似をします。このシーンでは必ずおっぱいを吸わなければならないので、お母さんがいないときはお父さんのおっぱいを吸いに来たそうですが、なんか違ったみたいで、「おかあさーん!」と泣いていたそうです。
姫がハイハイするシーンではハイハイし、立ち上がってヨチヨチ歩き出すシーンでは同じようにヨチヨチ歩き、姫が泣けば娘も泣く、という感じで、存分に赤ちゃん時代を追体験し、赤ちゃん時代の場面が終わると「もうねる」と言って就寝する、という就寝前儀式の一環となっています。
前に知人の息子が3歳になった頃に、息子が赤ちゃん返りして哺乳瓶をくわえて赤ちゃんごっこをしている、という話を聞いたけど、3歳くらいになると赤ちゃん返りするのがスタンダードなのでしょうか、娘は赤ちゃん時代には全然使わなかったおしゃぶりをくわえたりしています。このまま赤ちゃんプレイがやめられなくなったらどうしよう……(どうもしません)。
娘がもう少し大きくなって、「かぐや姫の物語」を全編見て理解したときに、一体どんな感想を持つのか楽しみです。お母さんは、なんじゃこりゃー、と思ったよ!
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